2012年3月18日日曜日

MINOLTA AF ZOOM 35-105mm F3.5-4.5カビ玉分解清掃

修理予定だったMINOLTA AF ZOOM 35-105mm F3.5-4.5のカビ取りにやっと着手


道具が揃うまでの間、ネットで情報収集していたらMINOLTA AF ZOOM 35-105mm F3.5-4.5の詳細な整備記事を解説されている「さうさう」なるブログを発見!、こういう時は先人がいると非常に助かります。

先人の記事に感謝し参考にしながらバラし開始、取りあえず 前玉裏のカビから片付けます、イソプロピルアルコール(以下IPAと略します)を染み込ませた綿棒で軽く拭いただけで綺麗さっぱり、頑固なカビではなさそうな印象。


 前玉を外す際にズームリングの滑り止めラバーを外さなくてはならないのですが、初期ミノルタレンズにありがちな白く変質?変色?したラバーをなんとかしようとゴムを犯さないシリコンオイルを柔らかめの子供歯ブラシや綿棒に染み込ませてゴシゴシ、糊の面にシリコンオイルが付くと粘着力が落ちてしまうので、糊の面にはメンディングテープを貼付けて保護、滑り止めラバーはそこそこ見栄えが良くなりました。


続いて中玉の前側を分解するため、接着剤で固定されている中玉の押さえリングにIPAを染み込ませてしばらく放置し、頃合いを見計らって滑り止めとしてゴム手袋して一気に力を込めるとパキッと言う音とともに押さえリングが外れます、今回中玉の前側を分解はしましたがカビはありませんでしたので、清掃だけして組み立て。


 続いてマウント側の部品を外し後玉ユニットを外しますが、ここで「さうさう」さんで得た知識を参考にステンレス製の尺を用意。


溝にはめ、力を込めるとユニットごと外れます、この後玉ユニットの一番前のレンズにカビ発見!


これもIPAで洗浄しこんなに綺麗になりました。


そして中玉の後ろ側をコレまたステンレス尺を縦に入れると不思議とカニ目の幅にピッタリ
 、でもレンズに非常に近い位置に定規がありますので傷つけないようにして下さい。


 定規で中玉の後ろ側の押さえを外すと絞りユニットの裏までに3枚のレンズが入っていますが、狭い場所からレンズを取り出すのに必要なレンズサッカーという吸盤道具を入手していなかったので、メンディングテープを代用、メンディングテープは糊の面がベトつかないので液晶保護フィルムを貼る際に隙間に混入したホコリを取るのによく使っていて、レンズに対しても糊が残る事も少なく意外に使いやすいのですが、やっぱりレンズを取り出したり、狭い場所にゆっくり降ろしたりするのには専用ツールが欲しい所です。

絞りより後ろ側の中玉1枚目だったかな?


結局、今回一番カビが酷かったのは絞りユニット前後の玉で、このMINOLTA AF ZOOM 35-105mm F3.5-4.5は絞りを分解すると難義するという事ですので、絞りユニットは外さずに絞りを開けた状態でIPAを染み込ませた綿棒で洗浄、下の断面図の赤印の部分にカビが繁殖していました。


そして元の通りに組み直し、最後にまた「さうさう」さんを参考に無限遠出しの最終(ピント)調整の記事を拝見し、外装も清掃し完成。






購入時より見違えるほど綺麗になりましたので、ちょこっと試写してみました。


某掲示板で神レンズと呼ばれる由縁が分かったような... GIMPで横幅1000pxにリサイズして品質90%で保存。


Exifはこちら

輝度値: 4.5
色空間情報: sRGB
撮影コントラスト: 標準
個別画像処理: 通常処理
デジタルデータの作成日時: 2012:03:15 12:29:05
原画像データの生成日時: 2012:03:15 12:29:05
デジタルズーム倍率: 0
Exif バージョン: 2.2.1
露出補正値: 0
露出モード: 露出自動
露出プログラム: ノーマルプログラム
露出時間: 1 / 60
フラッシュ: ストロボ発光せず、強制発光モード
対応 FlashPix バージョン: 1.0
F ナンバー: 4.5
レンズ焦点距離: 105
35 mm 換算レンズ焦点距離: 157
ゲイン制御: なし
ISO スピードレート: 200
光源: 不明
レンズ最小 F 値: 4.34
測光方式: 分割測光
実効画像幅: 3008
実効画像高さ: 2000
撮影彩度: 標準
撮影シーンタイプ: 標準
撮影シャープネス: 標準
被写体領域: 1504, 1000, 256, 304
ホワイトバランス: ホワイトバランス自動
AFInfo: 0.485871, 0.48125, 0.02825798, 0.0375, n, 0.4833777, 0.67375, 0.03324468, 0.0125, n, 0.7077793, 0.61, 0.01662234, 0.05, n, 0.5914229, 0.49375, 0.03324468, 0.0125, n, 0.7077793, 0.34, 0.01662234, 0.05, n, 0.4833777, 0.31375, 0.03324468, 0.0125, n, 0.2755984, 0.34, 0.01662234, 0.05, n, 0.3753324, 0.49375, 0.03324468, 0.0125, n, 0.2755984, 0.61, 0.01662234, 0.05, n
フラッシュ補正: 0
レンズ ID: 25541
レンズモデル: Minolta AF 35-105mm F3.5-4.5


これでシャープネス標準て言うのが嘘みたい。

2 件のコメント:

  1. こんばんわ
    このMINOLTA AF ZOOM 35-105mm F3.5-4.5
    は初期のI型になるのでしょうか?
    やっぱり後期より高級感ありますね

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    1. コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りα初期の物で詳しい型式は分かりませんが、確かに高級感はありますよね、でも高級感演出に一役買っている金属ボディーが災いして重いです。

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